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扁桃腺を摘出した話

早速ですがみなさんはマーフィーの法則というのをご存じでしょうか。

『落としたトーストがバターを塗った面から着地する確率は、敷いてあるカーペットの値段に比例する』という法則です。。

ところでこのコロナ禍でマスクをするようになりましたが、みなさんはマスクをよく落としませんか?

僕はしょっちゅう落とします。

そしてその落としたマスクは床が汚ければ汚いほど口をつける面から床に落ちないでしょうか。

トイレで落とす時なんてほぼ確実に口の面から落ちている気がします。

そんな被害妄想をしながら今日も楽しく過ごしている、トレーナーの田中です。


マスクを日頃からつけるようになって風邪を引きにくくなったという方が増えていますが僕も例に漏れず、例えマスクが口側の面から落ちてもその面に向かってフーフーしてそのまま何事も無かったかのようにつけ直していても風邪を引かなくなりました。

そもそも僕が引く風邪の九割は扁桃炎なので扁桃腺を摘出した僕はもはや無敵です。


そんな扁桃腺を摘出したのは去年の2021年12月のことです。

「扁桃周囲膿瘍という扁桃腺に膿が溜まる病気に半年の間に2度もなりいい加減うんざりした」と、いうのが摘出に踏み切った要因でした。

扁桃周囲膿瘍はあまり知られていない病気ですが、あの大人気マンガONE PIECEの作者である尾田栄一郎先生もなってしまった病気で、39度を越える発熱と痛み止めを飲まないと飲食が出来ないレベルの喉の激しい痛み、そのまま放置しておくと扁桃腺に抗生物質の効かない膿が溜まり続けるため酷くなると水も飲めなくなってしまい、最悪の場合死に至る。という意外と発症するとかなり辛いですし怖い病気なのです。

どんな感じになるのかと言うと、画像のように喉が扁桃腺によってほとんど塞がれてしまいます。





こうなってしまうと扁桃腺を口の中から切開して排膿するしかないのですが、それもかなり痛いのがネックです。

正直、扁桃腺の摘出手術は1週間以上(正確には8日以上)入院する必要がある為あまり乗り気ではなかったのですが、今考えると扁桃周囲膿瘍になっても結局1週間以上休むことになるのでそれなら早く摘出した方が良いに決まっているのですが、結局30歳まで先延ばしにしてしまいました。


そんな手術に対して不安などは一切なく、むしろ全身麻酔が人生初だった事や「これで煩わしい扁桃腺ともおさらばだ」ということもあり割とワクワクしながら当日を迎えました。

特に楽しみだった全身麻酔は「麻酔にかかるとどんな感じなのか」とか「麻酔にかかって目覚めるまでは一瞬なのか」など考えていたら酸素マスクをつけられ、手術室に流れている曲を聴きながら「ああ、先生ってオーケストラとか聴くのかと思ったけど案外ジャニーズ系の曲を聴くんだなぁ・・・」なんて思っていたら次には瞬間にはぼやけた視界と強い吐き気で目が覚め、手術が終わったことに気が付きました。

全身麻酔は『疲れすぎて寝た感覚がしない日の朝』と感覚が近いということが分かり、とても良い経験をしたなと思いました。

ただ、手術前に担当医の先生に摘出した扁桃腺は見せるか聞かれ、なぜか断ってしまったのですが、これは見ておけば良かったと今でも後悔しています。肥大した扁桃腺の話とか絶対話のネタになっただろうに・・・



なにはともあれ、こうして扁桃腺を無事に摘出することができました。

もう毎朝起きるたびに「今日は喉が痛くなってないよな?」と扁桃炎に怯えなくて済むと思うと実に感慨深いです。正直、もっと早く手術をしておけば良かったと思いました。

手術をするデメリットは1週間の入院と1ヶ月近く術後の痕が痛む事、それと入院中は夜の22時に消灯させられる事くらいなもので、それさえ乗り切ってしまえばあとは快適な生活が待っています。

扁桃腺が大きくて摘出を迷われている方はぜひ病院に行って相談されて見てはいかがでしょうか。



ところで風の噂によると一昔前まで扁桃腺の摘出手術は日帰りでやっていたようです。日帰りなので当然、全身麻酔はなしだったそうです。

・・・現代に生まれてきた事に感謝しつつ、ここまで読んでいただきありがとうございました。







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