やる気を起こす指導とは?
筋トレは必ず全身をトレーニングする必要性はあるのか?
トレーニングにはいくつかの原則が存在します。
原則というと難しいイメージがありますが、簡単に言うと
「これを守らないと結果は出にくいですよ」
ということですね。
そのトレーニングの原則の中の一つに今回のテーマに挙げる「全面性の原則」といものがあります。
全面性の原則とは、
身体全体をバランスよく鍛えましょう
という原則です。
胸だけ、お腹だけ、腕だけ、と特定の部位だけ鍛えるのではなく、上半身や下半身、体の裏表といったように全身をバランスよく鍛えましょう、ということですね。
なぜ特定の部位だけ鍛えてはいけないのか?
それは、よく腹筋と背筋の筋力差があると腰痛になる、という話は一度は聞いたことがあるかと思います。
(実際はそんなことないのですが、世間ではこういう認識がありますよね・・・)
このイメージがわかりやすいと思います。
身体をアンバランスに鍛えると色々な問題が起こるということですね。
何より特定の部分だけ太いというのもカッコ悪いですよね。
ここからは私の今までの経験を踏まえて書きたいと思います。
クライアントが「腕をとにかく太くしたい」という目標を持っているとしましょう。
色々と話を聞いてみたら、腕を太くしたいことがトレーニングに対する最大のモチベーションで、この目標を達成するためにフィットネスクラブに入会をした、ということです。
そして初めてパーソナルトレーニングの第一回目のセッションです。
さて、どういったトレーニングメニューを組みますか?
全身性の原則を守るのならば、腕だけというのはNGになります。
胸や背中、体幹や下半身のメニューを含めた方がよいということです。
しかし、このクライアントはとにかく腕を太くしたいという目標があるのです。
そのためにフィットネスクラブにまで入会し、パーソナルトレーニングを受けたわけです。
もっと言えば、胸や下半身のトレーニングには興味がないということです。
ではどういったプログラムを作成するのがよいのか?
(もちろん正解はパーソナルトレーナーによって異なります)
ここでいくつかの選択肢があるかと思います。
目標通り、腕だけのメニューを提供する
全身をバランスよく鍛える重要性を説明し、納得してもらい、全身を鍛えるメニューを作成する
これはどちらが正解かは、実際にその時のクライアントとのカウンセリングをしてみないとわかりません。
私は、基本的に①を選択するようにしております。
なぜなら、
腕だけに特化したメニューはクライアントのモチベーションが高く、結果がでやすいからです。
結果がでて、太くなった腕を見ると誰だって嬉しくなるものです。
「自分も頑張ればできるんだ!!」と、
更にモチベーションが上がるのです!
そしてこういったセリフを言うのです
「胸もやってみたいな、背中も筋肉つけたいな!」
頑張った成果で腕が太くなったことで、トレーニングをすれば結果がでるという自信感が芽生えたわけです!
こうなって初めて、
『実は、全身をバランスよくやることが大事なんですよ!!』
という話を真剣に聞いてくれるようになるのです。
最初に全身性の原則というのがありまして・・・なんて話をしたらどうでしょうか。
おそらくモチベーションが下がるのではないでしょう?
人にはそれぞれ行動に移す動機があります。
それをしっかりと満たしてあげることが重要なんです!
ちなみに、私が筋トレをする最大のモチベーションは、かっこいい身体になってモテたい!!です笑